結婚指輪はどの指につける?
結婚指輪は左の指にはめるもの
結婚指輪にはめる指は、左の薬指にはめることが常とされています。諸説はありますが「左手薬指に心臓と繋がっている血管が通っている」と、信じられていたからです。左手薬指は何よりも特別な指だからこそ、指輪をはめて絆を深めるというもの。他にも教会の儀式で、左手薬指に指輪をはめるようになったからとも言われています。
ただ実際のところは、利便性によるものが大きいでしょう。左手薬指は、作業時には滅多に使わない指。指輪をはめても特に支障はなく、本体に傷がつくこともありません。
世界は広い!
しかし世界は広く、結婚指輪を右の指につける国もあります。国によって様々ですが、左を「不吉な物」として捉える所も少なくはないのです。代表的な国と言えば、ズバリ日本。上の立場の人間だった人を下の立場に追いやる「左遷」。死に装束として使われる「左前」。とはいえ、日本では結婚指輪を左手につける習慣があります。左につけるようになった理由は、海外の影響が色濃く出ているからでしょう。
ただ右を「正義と権力」として、見ている国があるのも事実。ヨーロッパの一部の国では、右手に結婚指輪・左手に婚約指輪をつける風習もございます。またロシアでは、結婚指輪は右手につけると言います。所変われば文化も変わり、結婚指輪の使い方も変わるのです。
基本的に自由だけど配慮は必須
結婚指輪をどの指につけるかは、個人の自由。左につけても良し、右につけても良しです。ただ国に根付いた文化と歴史は、想像以上に根深い物。日本であれば、左右どちらの指に結婚指輪をつけても特に何も言われないでしょう。「なんで結婚指輪を右手につけているの?」と話を振られることはあるかもしれません。でも「何となく気分で」と切り返せば、事は済む話です。
ただ国際結婚でとなると、考える必要があります。昔ながらの風習をしっかり守っている国は、2020年代でも残っています。相手の国の風習に従わず自由気ままというのは、歓迎はされないでしょう。十分に配慮をしたうえで、行動に移すようにして下さい。