木目が入っている結婚指輪とは?
木目について
木目とは、木の成長に応じて生み出される木独特の模様です。人工的にどうにかできるものではなく、長時間かけて作り出された奇跡の模様。独特の柄に魅入られ、インテリアに組み込む方も少なくありません。
また木目は長い時間かけて作り上げられたことから、縁起物としても知られています。また木目の元になる木そのものも、縁起物として有名。例えば、オリーブの木は愛と平和の象徴。家内安全夫婦円満の木としても有名です。
木製の結婚指輪
木の良さを活かし、天然木を使った結婚指輪がございます。人工的に作られた木ではなく、正真正銘本物の木材。アーム表面にあるのは、何十・何百年と積み重ねてきた、木目が模様として刻まれています。人口ではない自然の芸術品は、見事としか言いようがありません。
ただ木製の指輪となると心配なのが、耐久性でしょう。指輪をつけたままスポーツなどの激しい動きをすれば、指輪が傷む恐れは十分にあります。ただ言い換えれば、激しい動作時に指輪を外せば問題はないということです。
杢目金の指輪
もちろん、金属アームに木目模様を作る杢目金(もくめがね)もございます。全体的なシルエットは、すごくシンプルなもの。目立った装飾は、ほとんど施されていません。しかしアーム表面には、独特の「木目模様」が刻まれています。
木目模様は着色して生み出されたものではなく、違う種類の金属を掛け合わせたもの。色んな種類の金属を積み重ねて、炉で焼いていきます。焼きあがった金属を整えながら調節。焼きなましをして完成です。
実は日本だけ
杢目金を取り入れて結婚指輪を作っているのは、日本だけでしょう。そもそも杢目金の技法は、侍の刀の鍔に使われていました。意外と思われるでしょうが、当時の侍達はオシャレに力を入れていました。刀も派手なものを用い、独自のこだわりを見せていたのです。鍔に木目模様を入れる侍もおり、ちょっとしたトレンドとなりました。
侍の時代は終焉を迎えましたが、技術は廃れていません。杢目金の技術は「結婚指輪」に応用され、現代も生き続けています。